パティシエの思い

「ショコラ de イースター展」 パティシエ・インタビュー 

「イースターの魅力、イースターチョコレートの楽しみ方を伝えたい」

フランスでは、クリスマス、バレンタインとチョコレート人気が続いた後も、どんどんとイースターチョコレートが売れるそうです。
 
それほどまでに親しまれるイースター、そしてイースターチョコレートの魅力とは?!
 
フランスでの修業経験があり、2016年、2017年の「ショコラ de イースター展」に参加してくださったシェフにお話をうかがいました。
 
※こちらのインタビューは、2017年2月に行ったものです。

 

写真右より、菊地賢一シェフ(パティスリー レザネフォール)、森大祐シェフ(アン ヴデット)、セバスチャン・マルタンシェフ(フランス大使館)

写真右より、菊地賢一シェフ(パティスリー レザネフォール)、森大祐シェフ(アン ヴデット)、セバスチャン・マルタンシェフ(フランス大使館)

はじめに、みなさんのフランスでのイースター体験を教えてください。

菊地シェフ:フランスで驚いたことのひとつに、イースターの人気があります。勤務していたホテルでは、イースターのパーティがよく開かれ、その度に、日夜、チョコレートの「たまご」を金や赤のラメなどで装飾していたことを思い出します。街中、パティスリーやショコラトリーのウィンドウに、「たまご」や「うさぎ」、「鐘」をかたどったチョコレートが所狭しと並んでいて、皆が次々に買っていくのです。日本では見たことのない光景でした。 
マルタンシェフ

森シェフ:僕は、町のパティスリーで働いていたのですが、イースターの時期は、鬼のような忙しさでした。クリスマス、バレンタインが終わったのに、まだショコラトリーにこもって、イースターチョコレートをとにかく作り続ける。すごい数を作るのだけれど、一瞬にしてなくなるのです。メトロ(地下鉄)の車内で、「うさぎ」の形をした大きなチョコレートの耳をかじっている大人に遭遇したことがあります。チョコレートやお菓子がすっかり馴染んだ、大人も子供もみんながイースターを楽しむ文化には、新鮮な印象を受けました。
 
マルタンシェフ: しばらくフランスに帰っていないので、フランス人の私よりお二人の方が詳しいかもしれませんが、フランスではイースターの2週間くらい前から、パティスリーでチョコレートが飾られて、町の人たちは1週間くらい前になってお祝いの準備をするムードでした。歴史に敬意を払い、季節感を大事に楽しんでいたのを覚えています。 アートのような大きな「たまご」のチョコレートが売られていますが、皆、飾りではなく食べるために買っていきます。私の家では、子どもたちがスプーンを持ってがむしゃらにこのチョコレートを食べていたのを思い出します。親が注意していないとどんどん減ってしまい、ほんの2-3日でなくなります。

はじめに、みなさんのフランスでのイースター体験を教えてください。

菊地シェフ:フランスで驚いたことのひとつに、イースターの人気があります。勤務していたホテルでは、イースターのパーティがよく開かれ、その度に、日夜、チョコレートの「たまご」を金や赤のラメなどで装飾していたことを思い出します。街中、パティスリーやショコラトリーのウィンドウに、「たまご」や「うさぎ」、「鐘」をかたどったチョコレートが所狭しと並んでいて、皆が次々に買っていくのです。日本では見たことのない光景でした。 
 
森シェフ:僕は、町のパティスリーで働いていたのですが、イースターの時期は、鬼のような忙しさでした。クリスマス、バレンタインが終わったのに、まだショコラトリーにこもって、イースターチョコレートをとにかく作り続ける。すごい数を作るのだけれど、一瞬にしてなくなるのです。メトロ(地下鉄)の車内で、「うさぎ」の形をした大きなチョコレートの耳をかじっている大人に遭遇したことがあります。チョコレートやお菓子がすっかり馴染んだ、大人も子供もみんながイースターを楽しむ文化には、新鮮な印象を受けました。
 
マルタンシェフ: しばらくフランスに帰っていないので、フランス人の私よりお二人の方が詳しいかもしれませんが、フランスではイースターの2週間くらい前から、パティスリーでチョコレートが飾られて、町の人たちは1週間くらい前になってお祝いの準備をするムードでした。歴史に敬意を払い、季節感を大事に楽しんでいたのを覚えています。
マルタンシェフ
アートのような大きな「たまご」のチョコレートが売られていますが、皆、飾りではなく食べるために買っていきます。私の家では、子どもたちがスプーンを持ってがむしゃらにこのチョコレートを食べていたのを思い出します。親が注意していないとどんどん減ってしまい、ほんの2-3日でなくなります。

では、イースターの魅力は、どういったところにありますか?

マルタンシェフ:イースターの歴史や物語を知ることもその魅力のひとつです。イースターのシンボルは「たまご」で、生まれ変わりや誕生を表しますが、これは、「たまご」がキリストの復活を知らせるものとして伝わってきたからです。聖木曜日に(最後の晩餐が行われる日=復活祭前の木曜日)、教会の鐘は、喪に服し鐘を鳴らすのをやめ、旅に出ます。その後、キリストは復活するのですが、鐘はその喜びを知らせるためにローマから戻って、イースターの日曜日の朝、子どもたちのために、鐘の中に詰めた「たまご」を庭にまいたという伝説があります。ですので、イースターのシンボルとして「たまご」の他にも、「鐘」の形をしたチョコレートがあります。
菊池シェフ
19世紀初めには、子どもたちが「たまご」を彩るようになります。ビーツをつかって赤に染めたり、ラディッシュでピンクに染めたり、木で茶色に染めたりして楽しみました。この文化が民衆に広く伝わったそうです。私も大使館に勤務するようになって、さまざまな文化を学びましたが、歴史は本当に興味深いです。 フランスでは、今でも城を持っている人たちが、イースターの時期になると門を開いて庭を開放し、地域の大人たちが「たまご」のチョコレートを庭に隠して、子どもたちが探すといった、イースターらしい習慣もあります。
 
菊地シェフ:フランスの冬は長いですが、イースターの時期に一気に春めき、気持ちもすごくワクワクします。木々や花々が芽生えてきた庭にチョコレートの「たまご」を隠して、それを子どもたちが見つけに行くって、夢があっていいなと思います。
 
森シェフ:大量に作ったチョコレートを、1個ずつ、丁寧に魂を吹き込んで色付けしていく・・・大変だけれど、店に並んだときにキレイだし、あれほどまでに大量に、そして、さまざまな形をした大きなチョコレートが並ぶのは、この時期ならでは。初めて見た時は、息を飲むほど感動しました。クリスマスとはまた違った楽しさというか、ワクワク感がすごいです。

では、イースターの魅力は、どういったところにありますか?

マルタンシェフ:イースターの歴史や物語を知ることもその魅力のひとつです。イースターのシンボルは「たまご」で、生まれ変わりや誕生を表しますが、これは、「たまご」がキリストの復活を知らせるものとして伝わってきたからです。聖木曜日に(最後の晩餐が行われる日=復活祭前の木曜日)、教会の鐘は、喪に服し鐘を鳴らすのをやめ、旅に出ます。その後、キリストは復活するのですが、鐘はその喜びを知らせるためにローマから戻って、イースターの日曜日の朝、子どもたちのために、鐘の中に詰めた「たまご」を庭にまいたという伝説があります。ですので、イースターのシンボルとして「たまご」の他にも、「鐘」の形をしたチョコレートがあります。
19世紀初めには、子どもたちが「たまご」を彩るようになります。ビーツをつかって赤に染めたり、ラディッシュでピンクに染めたり、木で茶色に染めたりして楽しみました。この文化が民衆に広く伝わったそうです。私も大使館に勤務するようになって、さまざまな文化を学びましたが、歴史は本当に興味深いです。 フランスでは、今でも城を持っている人たちが、イースターの時期になると門を開いて庭を開放し、地域の大人たちが「たまご」のチョコレートを庭に隠して、子どもたちが探すといった、イースターらしい習慣もあります。 
 
菊池シェフ
菊地シェフ:フランスの冬は長いですが、イースターの時期に一気に春めき、気持ちもすごくワクワクします。木々や花々が芽生えてきた庭にチョコレートの「たまご」を隠して、それを子どもたちが見つけに行くって、夢があっていいなと思います。
 
森シェフ:大量に作ったチョコレートを、1個ずつ、丁寧に魂を吹き込んで色付けしていく・・・大変だけれど、店に並んだときにキレイだし、あれほどまでに大量に、そして、さまざまな形をした大きなチョコレートが並ぶのは、この時期ならでは。初めて見た時は、息を飲むほど感動しました。クリスマスとはまた違った楽しさというか、ワクワク感がすごいです。

どのように、イースターの楽しみ方が日本にも伝わるといいですか。

森シェフ
菊地シェフ:レザネフォールでは、「たまご」の中に、アマンドショコラ、オランジェット、ボンボンショコラなどを入れています。自分が子どもだったら、「たまご」を開けて空っぽだと、ちょっとがっかりしてしまうので。ただし、色々入れると値段が高くなってしまうのが、玉にキズです(笑)。
お店では、イースターについて伝えるポスターやリーフレットを作ったり、商品にも入れたりしています。お客様から、実際にチョコレートを隠してエッグハントをやってみたら楽しかった、といったお話を聞くようになりました。体験すると、子どもたちにはチョコレートと一緒に楽しい記憶が残りますから、これからも続けて、需要が増えて、笑顔が広がっていくと嬉しいです。
 
森シェフ:アン ヴデットは昨年オープンしたばかりなので、今年はじめてのイースターです。子どもたちに楽しんもらいたいので、チョコレートの中にサプライズを入れたい一方で、温度管理や衛生面もあり、色々考えをめぐらせています。フランスで、子どもたちが、店頭でどのイースターチョコレートを買おうかと楽しそうに悩んでいた姿が頭から離れないので、毎年、楽しみにしてもらえるようにしていきたいです。
 
マルタンシェフ: イースター、チョコレ―ト、春、ということでただ広がっていくのではなく、「鐘」の伝説や「たまご」や「うさぎ」のシンボルが持つ意味など、さまざまなストーリーを含めて楽しんでいただきたいです。そのためには、私たちが伝え続けていくことが大事ですね。
 
 

3月29日から、イベント「はじめよう、ショコラ de イースター!」が始まります。 イベントのハイライトにもなる「ショコラ de イースター展」に昨年参加した感想や、今年制作するイースターエッグの構想を教えてください。

どのように、イースターの楽しみ方が日本にも伝わるといいですか。

菊地シェフ:レザネフォールでは、「たまご」の中に、アマンドショコラ、オランジェット、ボンボンショコラなどを入れています。自分が子どもだったら、「たまご」を開けて空っぽだと、ちょっとがっかりしてしまうので。ただし、色々入れると値段が高くなってしまうのが、玉にキズです(笑)。
お店では、イースターについて伝えるポスターやリーフレットを作ったり、商品にも入れたりしています。お客様から、実際にチョコレートを隠してエッグハントをやってみたら楽しかった、といったお話を聞くようになりました。体験すると、子どもたちにはチョコレートと一緒に楽しい記憶が残りますから、これからも続けて、需要が増えて、笑顔が広がっていくと嬉しいです。
 
森シェフ:アン ヴデットは昨年オープンしたばかりなので、今年はじめてのイースターです。
森シェフ
子どもたちに楽しんもらいたいので、チョコレートの中にサプライズを入れたい一方で、温度管理や衛生面もあり、色々考えをめぐらせています。フランスで、子どもたちが、店頭でどのイースターチョコレートを買おうかと楽しそうに悩んでいた姿が頭から離れないので、毎年、楽しみにしてもらえるようにしていきたいです。
 
マルタンシェフ: イースター、チョコレ―ト、春、ということでただ広がっていくのではなく、「鐘」の伝説や「たまご」や「うさぎ」のシンボルが持つ意味など、さまざまなストーリーを含めて楽しんでいただきたいです。そのためには、私たちが伝え続けていくことが大事ですね。
 
 

3月29日から、イベント「はじめよう、ショコラ de イースター!」が始まります。 イベントのハイライトにもなる「ショコラ de イースター展」に昨年参加した感想や、今年制作するイースターエッグの構想を教えてください。

菊地シェフ
森シェフ
マルタンシェフ

菊地シェフ:昨年は、自分が目標にしてきた、たくさんのシェフたちと一緒にイースターチョコレートを作ることができ、とても嬉しかったです。自身はヒヨコがたまごから生まれるシーンを可愛く表現しました(写真左の作品)。今年も子どもたちが寄ってくるような、可愛い感じを崩さずに、パワーアップする予定です。
 
森シェフ:僕も、これだけのトップシェフたちが参加すると、同じたまごの形をしたチョコレート型から、こんなにも発想が広がるのだと驚きました。昨年は可愛いというより、リアルに「タコ」を作りました(写真中央の作品)。今年の構想は固まりかけているのですが、言うと面白くなくなってしまうので、お楽しみということに・・・。
 
マルタンシェフ:昨年参加して、日本のパティシエの皆さんのレベルの高さに感動しました。会場で作品のクリエイティビティに触れた子どもたちの笑顔が嬉しかったです。今年は、新しく何かが生まれる春を想像しながら作ります(昨年の作品は写真右)。

2018年も3月28日から「はじめよう、ショコラ de イースター」を開催いたします。
ぜひ、パティシエの皆さまの作品を見に会場にいらしてください!

イベント会場では、平日に開催するセミナーや週末のワークショップ「イースターエッグチョコレート」や「マジックショー」を通して、さまざまなイースターのかたちをお楽しみいただけます。

Profile

菊地賢一氏

菊地賢一氏

レザネフォール

神奈川県出身。有名洋菓子店「アルパジョン」、「ヴォアラ」にて研鑚の後、「パーク ハイアット 東京」 、「グランド ハイアット・シンガポール」、「パーク ハイアット・パリ・ヴァンドーム」、「セバスチャン・ゴダール」等で修業。2012年、クラシックとモダンを融合させたお菓子づくりを目指し、「温故知新」の意味を持つ「パティスリーレザネフォール」を渋谷区恵比寿に開業。2016年3月、銀座に「レザネフォール」2号店をオープン。

森大祐氏

森大祐氏

アン ヴデット

岐阜県出身。「ロイスダール」、「グランド ハイアット東京」などを経て、フランスのパティスリー「ローラン・デュシェンヌ」や、ブーランジェリー「モワザン」等で経験を積み帰国。豊洲の「パティスリーSAKURA」のシェフ・パティシエとしてオープニングから携わり、新歌舞伎座 開場記念土産「KABUKU~へん」のレシピ開発などさまざまな活動を行う。2016年10月、清澄白河に「主役」という意味を持つ「アン ヴデット」を開業。

セバスチャン・マルタン氏

セバスチャン・マルタン氏

フランス大使館

フランスのナント出身。料理人をめざし中学卒業後、フランス料理学校で4年間学び、各地のレストランで修業。2003年、料理の師でもあるジョエル・ロブション氏に声をかけられ、六本木ヒルズ店オープンのメンバーとして来日。2005年、フランス料理界の大御所の推薦で、フランス大使公邸の料理長に就任。以来、12年にわたり、芸術家、政治家など多様な人たちを迎え、食を通じた日仏の架け橋としての役目を支え続けている。

 

主催:ヴァローナ ジャポン株式会社
【本件のお問合せ先】
ショコラ de イースター事務局
cdeaster@sozoco.com